11日にパソコンメーカー国内首位のNECが発表した所では、今秋以降に発売となるパソコンの価格引き上げを発表しました。今回の引き上げは、原油高からくるプラスチックなどの価格高騰を受けたもので、引き上げは6年ぶりとなるようです。国内首位のNECが引き上げた事によって、競合他社が追随する可能性も出てきています。
NECが値上げする一方において、2008年に入ってからは、日本国内において5万円前後の格安パソコンが流通するようになってきています。これらのパソコンは、小型と安さを売りにして、爆発的なヒットとなりました。その結果として、ノートパソコン購入単価が急速に下落しています。民間調査会社BCN(東京・文京)によると、2008年7月時点において10万円未満のシェア4割となっています。その中で最近になって登場した6万円未満の超小型パソコンが約半数です。年内には、10万円未満のパソコンシェアが5割に達するであろうという予想がされています。
この背景には、中国などにおいて電化製品を製造する技術が確立されてきた事によって、パソコンを構成する部品の単価が大幅に下落してきている事があります。中国の輸出は、2008年になってから伸びが鈍化していますが、伸びが急速に鈍化しているのは「繊維製品」です。中国の「機械製品」輸出はむしろ伸びています。これは、中国が単純労働で生産可能である繊維製品から脱却して、単価の高い精密度が求められる機械製品を作れるようになってきている事を意味しています。数年前であれば、日本国内で生産しなければ品質を保てなかった機械製品は、中国でも品質管理が可能となってきてます。
私の予想では、NECはこの値上げによって、徐々にシェアを失うことになると思います。実は私のノートパソコンは、2007年春に当時VISTAが入って最新型で購入したNECのLavieLJ750/Hです。当時の価格で24万円前後だったと記憶しています。しかし、VISTAの問題もあってか、買ってから動作が鈍い状況が続いており、個人的にNECはもう買わないようにしたいと思っています。次に買いたいと思うパソコンは、安くて持ち運べるパソコンです。既にパソコンはアクセサリーとは違って、数年で使い切ってしまう消耗品になっています。
何故、小型で安いパソコンが売れるかと言えば、ノートパソコンを持ち運ぶ人が増えてきているからです。ノートパソコンは、外出先で少しネットが見れたり、作業が出来れば十分です。また、持ち運ぶ事が多いノートパソコンは、常に故障のリスクにさらされるので、高いものを購入しても壊れるのが心配です。自宅においては、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンで行うほうが作業効率があがります。デスクトップパソコンは、多少良いものを10数万円で購入して、ノートパソコンは安いものを5、6万で購入するというのが今後の主流になると考えています。
みずほ中国金融データ月報(2007年7月29日)
http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/china/C0807.pdf
2008年08月12日
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